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歴史と雰囲気
  先代マスターが中目黒の地で 47 年という長い間、もつ焼き・サワーと共にのれんをあげていました。そして今、中目黒 ばん は再開発によりもうありません。しかし、先代マスターの血を受け継いた情熱が 祐天寺 ばん にあります。祐天寺のマスターは先代マスターの実の弟さん、焼き物担当は きぃちゃん、揚げ物担当は はるさん です。みんな、中目黒 ばん の頃からの仲間です。歴史は今、祐天寺で再現されています。いいえ。新たに作られ続けています。

  お店の雰囲気ですが、祐天寺 ばん。いつ行っても混んでいます。活気があります。あぁ、また今日もここに帰ってきたんだ。という気持ちにさせてくれます。横に座った全然知らない人ともいつの間にか話が弾んでしまいます。そんな 祐天寺 ばん。あなたも体験してみませんか。

  中目黒 ばん のホームページを初めて作成した頃に掲載していた文章があります。関係各方面には高い評価と感動を与えたという話なので(*1)、歴史を振り返る意味で全文掲載してみたいと思います。最近になって ばん を知った新しいお客様にも是非、本当の ばん を知っていただきたいと思います。
*1 : 自画自賛ですみません・・。

  創業は今を遡ること 40 年数年前、マスターが中目黒の地に、「酒処 もつやき ばん」を開店させました。当時の様子を語る資料は今はもう無いのですが、常連客の皆さんのお話によるとカウンターだけの小さな店だったそうです。

  もつ焼き屋 と言えば当然赤ちょうちんのお店です。安い値段でたっぷり食べて飲める店なのです。つまみはもつ焼き、酒と言えば日本酒と安い焼酎の時代でした。そんな時代背景の中で、当時から焼酎といえば甲類と乙類が存在していましたが、乙類の焼酎の原料は麦・蕎麦・イモ等であり、それらで造られた焼酎は独特の香りをもち比較的高価なものでした。

  赤提灯の店 ばん では甲類の焼酎をメインに出していたのですが、甲類の焼酎はただ酔うだけで味も香りもない。では、このクセのない甲類の焼酎をどうやったら美味しく飲めるか? 悩みに悩み、思考錯誤を繰り返した挙げ句に考え出されたのが「焼酎を炭酸水で割りそこにレモンのしぼり汁を入れる サワー」でした。

  当時、ちまたでは似たような飲物が他にも存在していたそうです。しかし呼び方としては「炭酎(たんちゅう)」とか「酎炭(ちゅうたん)」など、あまりパッとしないものでした。

  そこで 中目黒 ばん のマスターは当時、お客さんとして来ていたある人(*2)と考えに考えて

ジンを炭酸で割れば「ジンサワー」になる。焼酎を炭酸で割ったのは「酎サワー(ちゅうさわー)」ではかっちょ悪い。そーだっ!!「サワー」と呼ぼうっ!!

  そうなのです。中目黒 ばん は当時、いろいろなお店でいろいろな名前で呼ばれていた焼酎の炭酸割を、日本で初めて「サワー」と名乗り、店に並べた伝統のある店だったのでした。

  これが今から約 50 年前の話なのですが、今でこそどこの飲み屋さんにも置いてあり呼ばれている「サワー」でですが、発祥の地は 中目黒 酒処 もつやき ばん からなのでした。

  その後、現在の「サワー」の普及を見てもらえば解る通り、日本全国、ありとあらゆる店のメニューになった「サワー」を考えればこの「ばん」の功績は多大なモノであると言う事が容易に想像が付きます。

*2 :「お客さんとして来ていたある人」とは、今では「ハイ・サワー」で有名な博水社の社長さんということです。


  約 10 年ほど前の文章なので、多少加筆修正ました。当時の原文そのままで読んでみたい方は、中目黒 ばん のホームページを参照してください。最初のホームページは 1997 年にできましたが、今回掲載するのは全面的に改修した第二版のものです。

2002/01/19 に公開した 中目黒 ばん のホームページ

あべんでっくす。
  このホームページができる直前に、再度取材に行ったとき、はるさん から面白いお話をお聞きすることができました。ここに加筆しておきます。

  当時、「サワー」を作るために博水社の社長さんは自社で炭酸水(ハイ・サワーのことですね)を作っては ばん に持ってきていたのですが、最初、博水社の社長さんは甘いサワーばかり持ってきていたそうです。店の人皆で味見し、議論した結果の果てに行き着いたのが「甘くないサワー」だったそうです。「焼酎甲類+甘くないサワー(ハイ・サワー)+生レモン」は 中目黒 ばん の味だそうです。
  ちなみに、博水社の社長さんは大当たり。だったそうです;-)。

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